第6章 04

一方、管理の船に追われ続けるカルセドニーのブリッジでは。

イライラしながら必死に操船する駿河とは対照的に、呑気な顔で操縦席の後ろにボケッと立っている護と、目を閉じて何かを探知しているカルロス。

駿河「…このままだと船体が傷だらけになる…。いい加減にしろ管理ぃぃ!」

カルロス「落ち着け船長。」

駿河「ウチの船の燃料切れを待ってたら日が暮れるぞ!」

護「多分24時間は行ける。」

駿河「いや3日は」と言い終わらぬうちに

カルロス「ブルーが来るぞ。凄い速さで。そろそろレーダーに出る。」

駿河、レーダーを見て「出た!…ってこれ速度速すぎだろ、スピード違反では!」

カルロス「まぁ管理の船が居るとはいえ、ここは死然雲海の手前、本来は外地だ。航空法違反にはならん筈」

駿河「銃撃する航空管理の方を取り締まれぇぇい!」絶叫

カルロス突然、「おお?」と驚き「ブルー、どういう進路だこれは。」

駿河もレーダーを見つつ「えっ?…あいつ何を…。」


ブルーはカルセドニーを追う管理の船に追いつき、徐々に管理の船を追い越すと、カルセドニーと管理の間に入り込み、まるで管理から守るようにカルセドニーの背後を取る。管理の船は銃撃をやめる。

駿河、唖然として「ブルーが背後に…。」

そこへトゥルルルと電話が鳴る。駿河は受話器ではなくインカムの方で通信をONにし、更に相手の声を船内スピーカーに出す。

途端に『駿河ぁぁ!』という武藤の声がブリッジに響き渡る。

駿河「武藤!」

武藤『助けに来た、生きてるかお前!』

駿河「そりゃ生きてるけど。」

武藤『ブルーが居れば管理は銃撃できん。とはいえどっかに着陸しないとウチの船の燃料が』

駿河「そりゃあれだけ速度出せば。」

武藤『そもそもいつも燃料少ないしウチの船…。まぁお前の為なら免停になろうが船長クビになろうが別にええわい!』

駿河「…。」

武藤『…航空船舶大学時代に落ちこぼれすぎてドン底だった俺を、お前は見捨てなかった。…だから…。』と言い言葉を切ると『…まぁとにかくどっかに着陸しないと』

駿河、暫し何か考えて「…燃料なら、ある。」と言うと「反転するぞ武藤!」と叫んで舵を切る。

武藤『えっ!ちょっ、おま!いきなり反転すな!』

駿河「黒船の所に戻る!それまで飛べるか!」

武藤『お前何を言い出すん…。まぁ多分ギリギリ何とか。』

駿河「管理の船がウザイが、ブルーが居れば撃たれない筈。…武藤、燃料やるから操縦士貸してくれ。」

武藤『は?』

駿河「一旦停止する、船体をウチの船の下に着けろ!甲板にコンテナ降ろす!」

武藤『はぁ。よく分からんが言う通りにするわー。』


速度を緩める2隻。管理の船はそれを避けるように一旦飛び去り、それから様子を伺うように2隻の周囲を旋回し始める。

停船したカルセドニーのすぐ下にブルーアゲートが停まる。

ブルーの甲板にワイヤーを持った歩や、マリン、ウッドたちブルーメンバーが出て来ると、上空のカルセドニーの搭乗口が開いて護が姿を現して、左手でデッキの手すりを掴みつつ、下のブルーメンバーの方に右手を伸ばす。

護「ワイヤーくれ!」

歩が護に向かってワイヤーを投げる。護はそれを受け取ると背後に置いたコンテナに、カルロスと共にワイヤーを掛ける。護はそれを抱えて搭乗口に運ぶとワイヤーを掴んでコンテナをブルーの甲板に降ろし始める。降りて来たコンテナを怪力のマリンが受け取って甲板に置くと「トールさん!」と叫ぶ。

ハッチの近くに立っていた操縦士のトールが「はい!」と返事を返す。

歩、トールに「このコンテナの上に乗って下さい。」

トール「…でもそれ鉱石が…。」

マリン「しっかり蓋してあるから大丈夫よ。何の為のコンテナだと思ってるの。早く乗って。」

トールは渋々とコンテナの所に来て、マリンの助けを借りてコンテナの上に乗るとワイヤーを掴む。

マリン、カルセドニーの搭乗口の護に「いいわよ、上げて!」

護「ワイヤーしっかり掴んでて下さい!」と叫ぶとトールを乗せたコンテナを引き上げる。

コンテナごと引き上げられたトールは、待機していたカルロスの手助けを借りてカルセドニーの船内へ入る。

トールは「ふー…。…こんなん初めてだ…。」と安堵の溜息をつく。

護は「また降ろすよ!」と叫ぶと再びコンテナをブルー甲板へ。マリンはそれを受け取り「ワイヤー離してOK!」

護はワイヤーを離してカルセドニーの搭乗口のドアを閉める。ブルーメンバー達もワイヤーのついたコンテナを持ってハッチからブルー船内に戻る。


トールはカルロスと共にカルセドニーのブリッジに入ると「初めまして、ブルーの三等操縦士、トール・タカヤです。」

護、ボソッと「三等は色々大変だ…。」

駿河は操縦席から立ち上がりつつ「操縦代わって。黒船に向かって全速力宜しく!」

トールは操縦席に座り「了解です。」



その頃、黒船の甲板上では。

甲板ハッチの少し先に、総司と春日を先頭に、ジェッソと満、そしてレッドとブルーのメンバーに囲まれて黒船のメンバーが何人か立っている。

既にレッドの船体は上昇して黒船から離れ、代わりに管理の船が黒船の上に停船し、船底のハッチを開けてタラップを黒船の甲板に降ろしている。数人の管理がタラップを降りて総司達の前に来る。

管理は総司を見て「おやおや縄で縛られているとは。随分抵抗されたようだ。まぁでも時間と手間が省けていい。」と言うと「念の為もう一度聞きますが、3隻をイェソドに連れて行く気は。」

総司「ありません。」

管理「なぜ」

総司「3隻が自らの意志で行きたいというなら連れて行きますが、あなた方の命令で行くなら連れて行く意味は無い。」

管理「3隻の意志は我々人間に貢献したいという事です。…貴方は2隻の総意で船長になりましたが3隻の総意は、貴方は黒船の船長には相応しくないという事です。その縄がその証。」

総司「…。」

管理「貴方には黒船の船長は荷が重いんです。もう無理をされない方がいいのでは。…代わりの船長は用意してありますので。」

総司「それはどなたですか。」

管理「誰かな」と言いニッコリと笑う。

そこへ春日が「あの。…横からですが一ついいですか。」

管理「何かな」

春日「聞けば有翼種の代表は、人工種の彼と深い関わりがあるらしいので、彼を船から降ろすのはあまり得策では無いかと。3隻がイェソドに行ったとして、有翼種のご機嫌を損ねると交渉事が上手く進まない気がしますが。」

管理「…。」暫し黙って「まぁ、船から降ろすかどうかは別の話だ。つまりは人工種が船長である事が、問題であって。副長ならば問題ない。」

すると別の管理が「…彼は以前、副長だった時には素直だったのに。船長になったら強情になったな。」

と、その時。船団の後方からカルセドニーが飛んでくると、やや速度を落とし、黒船の上に停船している管理の船の更に上を通り過ぎつつ搭乗口から何かを落として行く。しかし黒船の甲板上の誰もそれには気づかず、話し合いを続ける。

管理「黒船の船長という地位を得て、何か勘違いをしたらしい。」

総司、管理を睨み付けつつ(…人の苦労も知らず、好き放題言いやがって…。)

春日「彼の意志はともかく、その先の有翼種側の意志もあるような気がするんです。だって有翼種が頑なに拒んだら、それはどうしようもないですよね? その辺りは」

総司「…有翼種の返答の保証が出来なくてもいいなら、3隻をイェソドに連れて行きますよ。」

管理「貴方がどのような交渉をするのか」

総司「ならば管理の方が一緒に黒船に乗ればいいんです。」

管理「…。」

総司「または船ごと一緒にイェソドまで来てもいいんですよ。そしてあなた方が直接、有翼種と交渉したらいい…」と言ったその時。

管理達の背後、総司達から見た右前方の黒船の右翼に何かが落ちてきたのが視界に入り、思わず目を疑う。

総司(…えっ…?)

管理「…もし仮に我々の船が一緒に行けば」と言ったと同時に甲板上に誰かが飛び上がり、「お邪魔しまっすー!」と叫びながら着地する。一同、驚いてその方向を見る。

管理、思わず「お前は!」

ジェッソ達も目を丸くして「駿河船長…!」

総司(…まさか来るとは!)と同時に全身の緊張が一気に緩む。

一同が驚きの顔で見つめる中、駿河は「俺も勝手に話に入りまーす!」と叫んで一同の方に走って来ると、総司と管理の間に立ち管理の方を向き、「詳しい事情はワカランですけどそもそも俺が勝手に黒船降りたのが悪かったんですね、申し訳ありません!わかりました総司を降ろして俺がまた黒船船長になりまーす!んで黒船をイェソドに連れて行けばいいんですね!」

総司思わず「いや黒船じゃなくて3隻!」

駿河「ああ3隻か。何だかよくわからん!」

総司(…全くもうこの人は…)と思いつつ目頭が熱くなり、慌てて目をパチパチさせる。

管理達は唖然として駿河を見ていたが「そ、そういう問題では」

管理の一人が忌々し気に「余計な奴が…。」と言うと怒りを露わに駿河に詰め寄り「部外者が口を出すな!」と怒鳴った途端。

駿河、怒り心頭で「人の船に散々銃撃しといてどこが部外者なんですか!船体に傷ついたから損害賠償請求したい所ですよ!」と怒鳴る。

その気迫にジェッソや春日、内心で(おお…。)と感嘆の声を上げる。

総司(…やっぱりこの人は本当の黒船船長だよな…。)と思いつつ「…ちなみに俺は船長を辞める気はありませんよ。」

駿河、総司を見て「えっ。」と言ってから管理に「俺をまた船長にしてくれたら損害賠償請求はしませんよ?」

総司(えっ、てどういう事だ!)と思いつつ「俺が3隻をイェソドに連れて行きます!ただし有翼種が3隻に対してどういう対応をするのかは保証できません!」

駿河「じゃあわかった!俺がカルセドニーで、総司船長が黒船で、2隻で3隻をイェソドに連れて行けば!」

総司「なるほど!」

駿河「という事で問題解決では?」と管理を見る。

管理は額に手を当て「話が混乱したじゃないか…。」と溜息交じりに言うと、心の底から呆れた顔で「…駿河。お前どうやってここに来た…。」

駿河、サッと右手の人差し指を天高く上げ「上から落ちてきました!」

管理「人工種でも無いのに…。お前が入ると話がややこしくなる!」

駿河「すみませんね!以前、この船の船長だったもんで!」と下を指差す。

管理、辟易して「…こんな奴が黒船船長だったとは…。」と嘆く。

総司、駿河を見つつ(…この人が居ると、何でも出来そうな気がして来る…。)

駿河、ふと「あっ、そうだ!」と思いつくと「3隻で、2隻を連れて行けばいいんだ!」とガッツポーズをする。

総司「3隻?」

駿河、総司に「そう、3隻で2隻!」と言うとダッと元来た方へ走り出す。

管理は「おい!」と捕まえようとするが、駿河は黒船の右翼の上に飛び降りて、待機していた護に「ブルーへ!」

護「ほいさ!」

二人は黒船の右翼の上を走ると、護が駿河を背後から抱えてバッと下へ飛び降りる。下にはブルーの船体、護は浮き石の力で落下速度を緩めると駿河と共にブルーの甲板に着地する。

その様子を見つつ総司、内心(…よくやるわ…。)と苦笑する。

護は耳に着けたインカムに「カルセドニー、イェソドへ!」

駿河はブルーの甲板ハッチに走ると、そこで待機していた歩に「船長に、カルセドニーに続いて飛べと!」

歩「了解。」

黒船の甲板からその様子を見ていた管理達の表情に焦りの色が浮かぶ。

管理「あの野郎…。」と苦々しい顔で呟くと、総司の前に歩きつつ「貴方を強制連行するしかないようだ。来てもらおう!」と総司の肩に手を掛けようとした瞬間「動くな!」という怒鳴り声と共にジェッソが総司の背後の春日をガッと引き寄せ、その首に腕をかける。同時にジェッソの動きを見た満が総司の手首を縛るロープを手でブチ切る。

ジェッソ、管理達を睨みつつ「皆様ここからお引き取り願えませんか。彼に怪我をさせるのは忍びないので。」

管理、鼻で笑って「出来もしない事を言うんじゃない。」

隣にいた管理も「彼を傷つけたら、総司船長が黒船から降りる事になる。いいのか?」

その時、黒船の右舷前方にブルーの船体が上昇してくると、ゆっくりと前進を始める。

総司、それを指差して「ブルーがカルセドニーに先導されてイェソドに行きますが、いいんですか?」

管理一同「!」

総司「もしかするとシトリンとレッドも付いていくかもしれませんね。」

管理「勝手な事ばかり…。」


ブルーのブリッジでは

リリリリと緊急電話のコールが鳴り響く中、ブリッジに駿河と護が駆け込んでくる。

操縦席の武藤「ああもぅ目覚まし時計並に五月蠅いなこれ。」

八剣「まぁ本来は緊急コールですから…。」

そこへさらにトゥルルルと通常電話のコールも鳴りだす。

武藤「うげ。…無視すんのも耳が疲れるわ…。」

駿河「よし、俺が管理の電話に出るから武藤は普通の電話に出てくれ。」と言って船長席の緊急電話の受話器を取ると「はい駿河です!武藤船長は俺が人質に取ってこき使ってますから出られません!では失礼します!」と言って受話器を置く。

武藤「勝手に人を人質にすな!」と叫ぶとインカムの通信をONにして「はいブルー武藤…あー…南部船長…。」

南部『船を止めなさい!管理の許可なく勝手に行動しては』

武藤「ってか貴方も一緒にイェソドに行きませんか?…意味不明な銃撃するような管理の言う事聞いてても、誰も幸せにならん気が。」

南部『しかし管理に反抗すれば後々重大な制裁が』

武藤「俺は管理より駿河の方が怖えわ…。まぁブルーはブルーで好きにするんでレッドもレッドでご自由に。では!」と言って通信を切る。

駿河「…何で俺が怖いん?」

武藤「さぁなー。」


レッドのブリッジでは南部が大きな溜息をつくと「武藤船長にも困ったものだ…。」

そんな南部を黙って見つめるクォーツ「…。」

そこへブリッジ入り口の方から「…レッドはイェソドに行かないんですか?」と声。見れば入り口に輪太が立っている。

南部「…管理次第だ。」

輪太、船窓の前方に見える、どんどん小さくなるブルーの船影を見つつ「ブルーは勝手に行ったのに、レッドは」

南部「物事には規律というものがあります。」

輪太「…。」悲し気に俯く。

クォーツは輪太を見つめつつ、(…何とか、したい。でも…。)と目を伏せる。


再び黒船の甲板上。

総司は一歩前に進み出て管理達に近づくと「…さて。別に黒船が先導しなくても、事は解決していますが、黒船は一体どうすればよいのでしょう?」

管理、総司を睨み付けて「貴方がもっと素直であれば…。」

別の管理も「そう、貴方が我々に反抗するから、余計な奴が来て、こんな事態に!」

管理「貴方はやはり黒船の船長には相応しくない。イェソド行きについては新たな船長を迎えてからまた考える事としよう。…本部に戻ります。」と言い踵を返し、管理の船のタラップの方を向く。

そこへジェッソが「ならば私は総司船長と共に船を降ります。」

管理、少し振り向いてジェッソの方をチラリと見ると「…メンバーを入れ替えてもいいんだよ?」ニヤリと笑う。

ジェッソ、春日を手放して「総司船長と共に、新たな船に乗ってもいいかなと。カルセドニーのように。」

管理「好きにするといい。」と言いタラップへと歩き出す。

すると突然、春日が「…そんな事を言ってると、大変な事になるけど、いいんですか?」

管理、足を止め「何がだ。」

春日「人工種を欲しがってる企業って多いんで。こいつらが黒船を降りて自由になったら、あちこちからスカウトが。」

管理は振り向いて春日を見ると「人工種の職や配属は我々が決める。」

春日「違いますよ。企業側が、管理に要求するんです。貴方達はそれを断らねばならない。だから仕事が増えて大変な事になりますよって。」

管理「君は何を言っているのか。」

春日「だってこいつら黒船の連中ですよ?こんな有能な人材を」

管理「人工種は採掘の為の存在だ。」

春日「…それでも、人工種側が本気で要望したら、企業側は人工種の望みを叶えたいと頑張ると思うんです。…どこぞの船長のように。」

管理「…。」

春日「今よりも、管理するお仕事大変になると思うんで。頑張ってください。」

管理「余計な世話だ。」と言い春日に背中を向ける。

春日「なにせ人工種を応援したいという人間は多いので。元・航空管理の俺みたいに。」

一同驚く「!」

管理「えっ。」と再び春日の方を向いて「…航空管理?」

春日「以前はそうでした。ちょいとブラックな職場になったので辞めさせて頂きましたが、有能な人ほど辞めていくらしいですね!」

管理「本来は我々の側に居るべき者が!」

春日、呆れて「何でですか。航空管理の仕事って、人工種が乗る船の管理だけじゃありませんよ!そもそも俺は別の仕事の方だったので、…だから俺、採掘船に入るまで人工種についてあまり良く知らなかった。」

管理「なぜ採掘船に?」

春日「ある人にスカウトされたからです。…何はともあれ、俺は黒船の船長は彼のままがいいと思います。」と総司を指差し「彼を応援してる人間って多いですから。」

管理「…。」やや衝撃を受けた顔でじっと黙る。

総司(…応援ねぇ…。いるのかね?)と思いつつ、管理に「そろそろ去ってくれませんか。いつまでも居ると、強制的に追い払うしかなくなります。」

途端に管理は総司を睨むとバッと踵を返して「行くぞ!」と言い、イライラした様子で他の管理達を引き連れてタラップを上がっていく。全員が船内に入るとタラップが上げられ船底を閉じると同時に船がゆっくり上昇を始める。

総司「やれやれ。」と溜息をつくと、春日の方を向いて「貴方のお陰で助かりました。」

春日「どっかの駿河さんにも感謝しないとな。」と笑う。

総司「まさか来るとは思わなかった。」

ジェッソ「あの人、なんかパワーアップしたよな。黒船から解き放たれて自由になったら。」

すると満が「いや!彼は元からあんな奴だ。ブルー時代から!」

総司「…黒船で7年間、締めたからなー…。」

ジェッソ「しかしカルセドニーの操縦は一体誰が…。」と首を傾げて「ブルーから助っ人借りたのかな。」

総司「さて。黒船もブルーを追ってイェソドに行かないと。…ブルーとレッドの皆さんもご一緒に!」と言いながらハッチへと歩いて行く。

満「…降りる訳にもいかんので乗せて頂く。」

ウィンザー「…レッドは…どうするんだろう。ウチの船長、イェソドに行くのかな…。」

満、ウィンザーに「どちらにせよ我々は黒船から降りられん諦めろ!」

ウィンザー思わず「はいっ!」


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