第15章 02
その頃、武藤たち3人が居る狭い会議室では。
満「…我々はいつまでここにいるのでしょうか…。」
管理「だから、黒船が出るまでだよ。」
満「なにゆえに」
管理「そういう事になってるんだ。」と言って、ふと春日を見て「おい。」
春日「はい?」と眠そうな目で管理を見る。
管理「今、欠伸しただろう。誤魔化そうとしてもわかる。」
春日「…だって、いつまでここに居るのか…大した会話も無く…。」
管理「文句は黒船に言ってくれ。」
春日「せめて何か話しましょう。眠くなる…。」
すると管理は溜息をついて「話は今まで散々したんだが、君達は言っても全く理解しないからな。」
春日「何を理解して欲しいんですか。」
管理「源泉石採掘には行くなと。」
武藤「でもそもそも行けと言ったのは管理さんだった気が。」
管理「事情が変わったんだ。…いいかい、人工種はイェソド鉱石採掘の為の存在で、人間が管理しなければならない。各船の船長は、人工種をしっかり統率するのが役目。」と言うと武藤の前に来て「ブルーは以前は良い船だったのに。君が船長になってから、成績が落ちたね。」
武藤「…。」
そこへ満が「いや、船長は関係ありません。採掘監督の私がイカンのです!」
管理、満に「君のヤル気を引き出すのが船長の役目なんだよ。人工種を上手く活かすのが」
満「船長は私を活かしております。本当のヤル気を引き出して下さった!」
管理「船長を庇って我々に歯向かうと、十六夜先生が悲しむぞ。」
満「!」
管理「君は十六夜五人兄弟の長兄だろう。一族の名を汚すような事をしてもいいのか?」
満「…。」愕然として言葉を失う。
冷たい沈黙。
満「…そ、そうですな。」と乾いた声で呟くと「確かに私は昔、そんな事を怒鳴っておりました。」
管理「製造師の十六夜先生を悲しませてはならない。」
その言葉を聞いた瞬間、衝撃を受けたように満の目がカッと見開かれる。
満(…そう、俺は昔、そんな事を言っていた…。)
満は膝に置いた両拳を固く握り締め、肩を怒らせ俯いたまま絞り出すように「…悲しむ…のだろうか。」
管理「勿論。君達は大事な作品だ。」
瞬間、満はガッと立ち上がると物凄い形相で管理を睨み「…護やカルロスが行方不明になった時に捜索を打ち切った管理が、どの口でそれを言う!」と怒鳴る。
管理「…。」恐怖で顔を歪ませる。
満はガッと管理の胸倉を掴むと、殆ど絶叫で「あの時、もしも護が死んでいたら、お前らは泣いてくれたのか?」
思わず武藤が「監督!アンタは怪力人工種って事を忘れるな!」
満「…分かっております!コイツに怪我でもさせたら貴方が…。」と苦渋の声を出す。
管理は恐怖と怒りの入り混じった表情で「だ、…だから人工種は厳重管理しないとダメなんだ!こんな危険な奴らを自由にしては」と言ったその時。
会議室のドアの外が騒がしくなり、怒声と多数の足音が聞こえたかと思うと会議室のドアがバンッと開けられ、ドアの近くに居た管理の一人が思わず床に転倒する。
穣「やぁ満、助けに来たぜ!元気かー!」
突然の事に、一同唖然として戸口に立つ穣を見つめる。
穣は会議室内に入って来ると「もしかして取り込み中だった?」
満は放心したように「…お前…。」と言いながら、管理の胸倉から手を離す。
途端に管理はバッと満から離れて「貴様ら、…大人しく言う事を聞かないと船長が」
穣「はいはい処分すんぞって話ね。…春日さん武藤さん、行くぞ!」
その言葉に春日と武藤はバッと立って荷物を持ち会議室の入り口へ走る。
管理「待っ…!」と言い掛けた所に穣がバリアを展開し、管理を阻みつつ一同は会議室を出て廊下へ。
廊下には透とジェッソと上総が居て、その周囲を数人の管理達が取り囲んでいる。
ジェッソ「皆さん、近づくと危ないですよ!」
穣もバリアで管理達を押し退けながら「どかないと危険だぜー!」
ジェッソと穣を先頭に、一同は駐機場への通路へ走る。
一方、駐機場のブルーアゲート。
メンバー達はブリッジ前の通路に一列に並ばされ、その列の前に何人かの管理が立っている。
管理は一同の前をブラブラと歩きつつ「今日はもう出航は無しかな。」と言うと、メンバー達に「帰り支度を始めた方がいいかもしれない。」
すると調理師のメイが「あの。出航しないと、仕入れた食材が無駄に…。」
管理「それは何とかしてくれ。」
メイ「でも沢山…」
管理「何日分積んだんだ。」
メイ、思わず「あ。」と口に手を当てる。
管理、溜息をついて「源泉石採掘に何日行くつもりだったんだ?」
メイ「…だって食べ盛りの若者がこんなに居るんですよ!イェソド鉱石採掘は重労働だし、デスクワークとは違うんです!だから多めに入れたの。」
管理、不機嫌そうに「そうか。…とにかく諦めろ。」
そこへ礼一が「で、でも鉱石採掘には行くんじゃないでしょうか。」
管理「はぁ?」と礼一を見る。
礼一「だって船長と監督がこちらへ来ますので。」
すると管理はツカツカと礼一の元へ歩き、正面に立つと「探知か。…余計な事をするな。指示してないのに。」
礼一「…探知の習性で、自動的にやってしまうんです。」
管理「出来が悪いな。自己管理も出来ないのか。」
すると礼一「状況もワカランのに余計な事を言わない方がいいですよ。」と言うと「皆、採掘準備室へ行こう!」と言って突然、通路を走り出す。
アッシュ達、驚く。「えっ?」
副長の八剣も「ほぇ?」
管理も慌てて「おい!」と礼一を追い掛けて腕を掴む。
礼一は管理の拘束を逃れようともがきつつ「船長と監督をお迎えするんだ!」
アッシュ「了解した!」と言うと礼一を捕まえている管理をドンと突き飛ばす。
管理「貴っ様ぁ!」
他のメンバーも走り出し、管理達もブルーメンバーを阻もうと必死になる。しかし怪力メンバー達がそんな管理を押し退け、他のメンバー達は抑えられた管理の隙を狙って階段室へと走る。俊足のサンダルウッドと風使いの歩が真っ先に階段を下まで降りて採掘準備室に入ると、タラップ周辺に居た管理が慌てて2人を阻もうとする。
管理「どこに行く気だ!」
その時、タラップの下から1人の管理が駆け上がって来ると「手伝ってくれ…」と言い掛けて歩やウッドに気づいて「えっ?」と驚く。
歩が管理達にブワッと突風を送る。
管理は風にふっ飛ばされつつ必死に「奴らが来る!」
駐機場では武藤達を連れたジェッソや穣がブルー船体に向かって走る。それを阻もうとする数人の管理を穣のバリアや透の突風でブッ飛ばしてタラップの下まで来た時、タラップの上に歩とウッドが姿を現して「船長!」と叫ぶと、船内に向かって「船長と監督が来た!」
ジェッソや武藤達はタラップを駆け上がる。すると採掘準備室でアッシュ達が管理と揉みあっていた。
満は「タラップを上げるぞ!」と叫びつつタラップを開閉するレバーの所へ走る。
管理達「!」
管理「待ちなさい!」と慌てて開閉レバーの所へ走ろうとするが、穣のバリアに阻まれる。
穣は開閉レバーの所にいる満をバリアで守りつつ「管理の皆さんこのままご一緒にー!」
管理「待てぇ!」絶叫。
穣、ブルーメンバーの方に向かって「ブルーの乗員は船を飛ばす準備を!エンジン始動!」
途端に八剣やジェイド、明日香達が階段室へと走って行く。
管理「貴様!勝手に」
穣、管理に「10秒待ってやるからテメェら船から降りろ!居残り組はイェソドまで強制連行だ!」
管理「なに…!」
穣「9、8、7、」とゆっくり数え始める。
その間に上総は耳に着けたインカムに「総司船長、こっちOKです、飛んで下さい!今なら飛べる!」
管理「こんな事をして、いいと思ってるのか!」
穣「6、5、4…」
上総の連絡を受けた黒船は船体を上昇させると、ゆっくりと駐機場を出て上空へ。
管理「行けば、処分されるぞ!」
穣「アンタも処分されるぜ。」
管理「な、なんだと」
穣「…降りないと、俺らの人質になるから後で管理仲間に『何で降りなかったんだテメー』って怒られる。下手したら状況判断が悪いダメな奴って事で、処分かも?」
管理「…。」悔しそうに歯噛みする。
ブルーのエンジンが始動して、採掘準備室も若干振動する。
穣「エンジンかかった。飛んじゃうよ? …3、2…」
管理「わ、わかった!」と叫ぶと「一時撤退してやる!」と言ってバッとタラップを駆け降りて行く。と同時に残っていた管理もダダッとタラップを降りて行く。
穣、ニッコリして「1、…時間です!」
満がレバーを下ろすと、タラップがゆっくりと上がり始める。すぐに満は開閉レバーの隣にある船内電話の受話器を取って「ブリッジ、出航してくれ!」
その様子を見ながら武藤が「…管理さん、船体から離れてくれるかね…。」
春日「飛ぶぞって警告したんだから近づいて怪我したら本人の責任です。」と言ってニッコリ
武藤「まぁなー。」
ブルーの船外ではタラップを降りた管理達が慌ただしく船体から離れる。
船底の採掘口を閉じたブルーは上昇し、駐機場を出て行く。
再び採掘準備室。
スピーカーから船内放送が流れる『副長の八剣です、皆さん、ブルーは無事に出発しました!黒船と合流します!』
武藤、安堵の溜息をついて「良かった。」
穣は満足気に「ミッション完了、やったなジェッソ!」と右手を掲げる。
ジェッソ「おぉ!」と言って穣とパンッとハイタッチする。
穣「透も上総君もありがとうなー!」
そこへ満が「お前達、なぜ…。」
穣「こんな時こそバリアラーの出番!管理軍団をブッ飛ばして蹴散らすにはバリア一択!」
ジェッソ「拘束するには怪力一択!」
上総「気配を消して近づくには探知一択!」
透「…風使いはブッ飛ばしたり色々。」
穣、バンザイして「管理様をブッ飛ばしまくってスッキリしたー!」\(^o^)/
春日、拍手して「おめでとう!」
武藤「何にせよ助かったわい。」と言うとアッシュ達の方を見て「皆も大変だったな、ありがとうな。」
アッシュ「何を言うんです、船長も監督も無事でよかった!」
すると上総が「まだ終わってなーい!」
礼一も「管理の船が」と言ったと同時に船内電話がリリリリと鳴り出す。
船内スピーカーから『副長です、緊急コール、どうしましょうかー!』
武藤「とりあえずブリッジ行くかー。」と言い階段室へ歩き出す。
春日「ほい。」
穣「ここに護が居たら十六夜五人揃ったんだけどなぁ。」
歩「…ちょっと惜しい。」
駐機場の上空でブルーを待っていた黒船は、ブルーが動いたのを見て再びゆっくりと前進を始める。
リリリリという緊急コールが鳴り響く黒船のブリッジでは、総司が大きな溜息をつくと「やっと全部飛んだ。…しかし五月蠅いなこのベルは!しつこい!」と怒鳴ると、インカムに繋がる普通の電話の受話器を取って「上総!」
礼一と一緒にブリッジへの通路を歩いていた上総は思わず「うわ!」と言ってインカムを耳から外し、インカムに「突然怒鳴らないで下さい!びっくりした!」
総司『このコール音が五月蠅いんでしゃーない!ブルーに速度を上げろと言ってくれ、黒船より前に出ろと!』
上総「分かりました!」と言うと、リリリリという音に負けないようにブリッジに向かって「黒船が、速度を上げろと言ってます!ブルーが前に出ろと!」と叫ぶ。
操縦席の八剣も「了解しました!」と怒鳴る。
武藤はブリッジに入って船長席に座ると「ああもぅ、この目覚まし時計しつこすぎでは!しゃーない、電話出るぞ!」
穣「出るんか!」
武藤「我慢してたら耳が痛くなる!」と言うと緊急電話の受話器を取った瞬間、受話器を置く「止まった!」
穣「って!」
春日、思わず笑って「そりゃねーわ!」
満も「船長…!」と笑う
武藤「しかし一回止めてもまた…多分、相手はスヌーズ機能付きの」
再び緊急コールがリリリリリと鳴り出す。
武藤「だと思ったんよ。」と言うと再び受話器を上げた瞬間、受話器を置いてコールを止める。
一同爆笑しまくり。
春日「…笑い過ぎて、腹痛ぇ…。」
礼一も笑いで涙目になりつつ「それ、いいのか…」
武藤「耳を守る為には仕方がない!」
そこへ突然スピーカーからピーという音がして『武藤船長!どういうつもりだ!』
一同「!」驚く
武藤「び、ビックリした!そんな手が!」
春日「強制通信、来たな。」
管理『これ以上ふざけると、貴方を処罰する事になりますよ。』
穣「これ止められないんだよなぁ…。」
春日「そもそもは緊急時に使うモンだし。」
上総「多分、カルロスさんだったらこれも妨害出来ると思う。」
礼一「え、マジで?!」
管理『返答しないと強硬手段を取る事になります。』
八剣「銃撃でもされるんでしょうか…。」
春日「それは無いなー!」
管理『5隻とも、今すぐ停船しなさい!』
武藤、思わず「えっ、5隻?」
管理『特にレッドコーラルの副長、こちらの指示に従わないと、貴方は処罰されますよ。人工種ですから。』
武藤「…5隻全部に流しとるんか。各船個別に連絡するの面倒になったらしい。」
春日笑って「どこの船も通信に出ないからだな!」
武藤、春日を指差して「レッドは何か反論した方がええんでは?」
春日「…俺?」
武藤「うん。」
管理『一等と二等の操縦士だけで船を発進させる事は人間でも重罪、人工種であれば罪は更に重く、免許剥奪だけでは済まないと思って…』その時、ピーピーというコール音が声に重なる。『反論かな。どうぞ、レッドコーラル。』
南部『レッドコーラル南部です。私が乗っているので問題は無いと思いますが。』
一同驚く「!」
武藤「な、南部船長?」と驚いて「復活したんか!」
春日「俺とクォーツ君で、今朝密航させました!」
途端に上総が「それで俺も気づかなかったのかぁ!…流石ラスボス船長…。」
礼一「いや、真のラスボス船長は総司だ!」
上総「あっハイ」
管理『…南部船長…なのか?』
南部『はい。』
管理『なぜ船に乗ったんです?…いや、強制的に乗せられたのかな。脅されて。』
南部『私が乗せてくれと彼らに頼みました。』
管理『…。』暫し黙りこくる。
春日「…しかし思うんだけどさぁ、管理って何で探知人工種を自分らで使わないのかなぁ。俺が管理だったら絶対、部下にして探知させるけどなぁ。」
上総「とんでもない事言い出した!」
春日「まぁ、自分らで人工種を使うのが恐いから、船長とか他の人にやらせるんだな、多分。」
穣「恐い?」
春日「責任持ちたくないのさ。」
穣「あー!」と言いつつ手をポンと叩いて至極納得の顔をする。
長い沈黙の後に、管理は溜息をついて『…貴方はバカなのかな。』
南部『えっ。』
管理『自分を監禁した船にまた乗りたいというのは、理解に苦しむんだが。』
南部『…ご理解頂けないなら、それで結構です。』
管理『貴方がこんなに使えない奴だとは思いませんでしたよ。』
南部『ちなみに私が居なくなっても春日さんが居ますので、副長のティーツリーには何の問題も』
管理『春日が船長の場合、三等が居なければ』
南部『ならば私が三等になります。』
管理『ふざけるんじゃない。』
南部『ともかくレッドには船長としての乗船履歴を持つ者が二名も居るんです。出航には問題ありません。』
管理『貴方には心の底から失望したよ。』
南部『どうぞ私を捨てて下さい。そもそも最初から捨て駒だったんでしょう。』
管理『…。』
長い沈黙。
春日「…管理さん、通信を全体に聞こえるようにしたのが仇になったな。」
武藤、溜息ついて「…だなー…。」
穣「聞いてて辛ぇわ…。」
満「…。」
管理『…貴方の言い分はよくわかった。』と言うと『まぁ、行って来るといい。』
南部『では。』
管理『必ず戻って来いよ。』
南部『勿論。』
管理『…貴方にはまだ期待しているのでね、戻って来るのを楽しみにしているよ。それでは。』
ピピッという音と共にプツリと通信が切れる。
武藤「…怖えわ…。」
穣「マジ怖えな…。」
春日「その恐怖に負けちゃイカンって事よ。」
武藤、溜息ついて「だなー…。」
ジェッソも溜息ついて「ウチの総司船長、どれだけ耐えた事か…。」
穣「ってか俺は一人で黒船から逃げたカルロスを尊敬すんぜ…。ちょっと悔しいが。」
ジェッソ「あれは駿河船長だったからこそ、出来た事だな…。」
上総「うん…。」
穣「しかし良く戻って来たな、南部船長。」
春日「戻って来るとは思ってたけどな。そうじゃなかったらちょっとショック過ぎる…。」と言うと「とにかくもう管理なんか気にせず自由に生きろ!」
穣「やっと源泉石採掘に行けるぅー!」
ジェッソ、武藤に「とりあえず我々は元の船に戻るんで、この間の遺跡で乗り換えです。」
レッドコーラルのブリッジでは。
南部は、大きな溜息をついて「…これで、レッドも副長も大丈夫だ。源泉石採掘に行ける。」
そこへ輪太が船長席に近づくと「…船長。戻って来てくれて、ありがとうございます。」
サイタン、腕組みして「なんで、戻って来たんだ?」
南部「…一応、船長だからな…。責任は果たさないと。」と言うと溜息をついて俯いて「皆の役に立てるなら。」
サイタン「バカか、おめーは。」
南部「…。」
サイタン「相手の望みが何なのか知りもしねぇで役に立つもへったくれもねぇだろうが!」
するとウィンザーが大きく頷いて「そうですよ、本当に!」
相原「…管理の望みはよく知ってたんだよ、この人…。」と南部を指差す。
南部「…すまない…。」
サイタン「もう余計な事考えないで黙ってそこに座ってろ!」
南部「…分かった。」
すると周囲のメンバー達がちょっと笑ってしまう。
ウィンザー、苦笑して「素直になりましたね…。」
サイタン「突然、様変わりしやがって!」
ウィンザー「とにかく、戻って来てくれて、助かりました。」
相原「良かった。」
南部、ちょっと恥ずかし気にメガネを直してから「…すまなかった…。」
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