2023.03.17 12:00第8章 04夜9時。夜の闇に包まれた死然雲海の中、遺跡の広場だけが採掘船のライトで明るく照らされている。そこへ黒船がやって来ると、空いている場所に着陸する。真っ先にタラップから降りて来た護を駿河や武藤たちが出迎える。護「ただいまー!」駿河「お帰り。メシ食った?」護「黒船でご馳走になった!ちな...
2023.03.15 12:00第8章 03その頃、レッドコーラルの船長室では。既に手首の縄を解かれた南部がベッドサイドに腰掛けて深くうな垂れたまま、微動だにしない。開け放たれた船長室のドアの所にはカイトが床に座り込んで、本を読みつつウトウトしている。ついにカイトの膝上に置いた本が、手の支えを失ってバサッと床に落ちる。その...
2023.03.13 12:00第8章 02黒船の出発を見送りつつ、駿河とカルロスはカルセドニーの船体近くの丁度良い大きさの岩に腰掛けて、他船のメンバー達をボケッと眺める。駿河「なんか疲れたな。管理が突然、妙な事をするからだ…。」カルロス「石茶でも淹れるか…。」駿河「おや。」ふと見ると輪太と春日が駿河達の方に歩いて来る。春...
2023.03.11 12:00第8章 01雲海の中の遺跡らしき場所に着陸している5隻の採掘船。既に着陸していた2隻の前に広場のような場所があり、そこを挟んでレッド、黒船、シトリンが船首を揃えて横に並ぶ。各船のタラップから船長やメンバー達が出てくると、広場に集い始める。楓や陸たちの後からシトリンのタラップを降りて来たコーラ...