2023.04.30 12:00第18章 01翌日、選考6日目の午後1時。3隻の採掘船がケセドの源泉石置き場に戻って来ると、誘導された位置に着陸する。各船タラップを降ろして源泉石柱やコンテナを運び出す。同時に下で待っていた有翼種達がそれをチェックしつつ大型の台車に積み始める。3隻のうち、最初にシトリンが積み荷降ろしの作業が終...
2023.04.28 12:00第17章 03翌朝9時。ブルー、レッド、シトリンの各船のタラップからメンバー達がダダダと一斉に駆け降りて来る。同時に、何か面白そうだと感知した妖精達が次々と姿を現しメンバー達の中に混じる。斧を持ったサイタンが先頭切って「採るぜ採るぜ昨日の柱ぁ!」と柱の所に駆け寄る。アッシュ「ついでにこの周辺に...
2023.04.26 12:00第17章 02午後4時過ぎ。レッド、ブルー、シトリンの3隻は、山の中腹の草原に何本か生えている太い源泉石柱を囲むように着陸している。3隻のメンバー達は、その中の一本の石柱を取り囲んで頭を悩ませている。陸、溜息をついて「もう夕方になるし、早くしないと…。」サイタン「だから時間ねぇから砕いちまえっ...
2023.04.22 12:00第16章 02一方、その頃カルセドニーは。霧深い森の中、一本だけ生えている源泉石柱を採ろうとしている護。駿河とカルロスが護の背後に立ってその様子を見ている。石柱は、護の腰の高さ程でそれなりの太さがある。その平らなてっぺんを触っていた護は、屈んで側面をコンコンと叩き、傍らに置いた白石斧を取って刃...
2023.04.20 12:00第16章 01暫く後。5隻の採掘船は死然雲海に入り、アンバーを先頭にシトリン、レッド、ブルー、黒船の順に一列に並んで飛んでいる。ブルーのブリッジ前の通路ではプチお茶会が開かれていた。ジェッソや何人かのメンバーがお茶の入ったマグカップを手に持って時々飲みながら話をしている。メイがお菓子を入れたバ...
2023.04.18 12:00第15章 02その頃、武藤たち3人が居る狭い会議室では。満「…我々はいつまでここにいるのでしょうか…。」管理「だから、黒船が出るまでだよ。」満「なにゆえに」管理「そういう事になってるんだ。」と言って、ふと春日を見て「おい。」春日「はい?」と眠そうな目で管理を見る。管理「今、欠伸しただろう。誤魔...
2023.04.16 12:00第15章 01翌朝7時。レッドコーラルのタラップを上がったティーツリーは、そこにクォーツの姿を見つけてちょっと驚く。ティーツリー「随分早いね!おはよう。」クォーツ「たまたま春日さんと一緒に来たんです。俺が船内に入れるように先にタラップ降ろしてくれて、それから春日さんは事務所へ。」ティーツリー「...
2023.04.14 12:00第14章 02夜8時すぎ。所変わって周防紫剣人工種製造所(SSF)。門の前にクォーツが一人、立っている。周囲には人気が無く、通りを走る車も滅多に無い。街灯の明かりに照らされた道の端に、グレーのコートを着て小さ目のビジネスバッグを持った、メガネを掛けた背の高い男の姿が現れる。クォーツはその男をじ...
2023.04.12 12:00第14章 01翌朝7時半、ケセドの街の駐機場にて。アンバーの採掘準備室では一同が揃って朝礼をしている。剣菱「…聞いて下さいよ皆さん。昨日、どこぞの船長が8時に出る予定って言ってたから、ウチの船は少しずらして8時半に出るかなぁと言ったのに、あの黒い船、7時にブッ飛んでった…。」穣「策にやられまし...
2023.04.10 12:00第13章 03夜7時。所変わってジャスパーの採掘船本部。駐機場にブルー、レッド、シトリンの3隻が泊まっている。レッドの船内では、春日が「皆さん、とっとと船から降りて下さいねー!」と叫びつつ、各船室を覗きながら通路を歩いている。各部屋のドアは開け放たれているが、一応中を確認する。すると船室の中に...